国債とは、国が債権を発行し、資金を調達するという趣旨のものです。
いわゆる国が借金をすることです。
誰から借金をするのか?
日本の国債は大半が国民が買ってますので、国が国民から
借金をする形になります。
債権を買ってくれた人には利息を払わなければなりませんが、
この利息はどのようにして決まるのか?
国債の利率は、債権を発行する国の経済状況、社会情勢等に於ける
その国の信用度で決まってきます。
ギリシャによる放漫財政に端を発したユーロ圏債務危機により、
欧州圏は軒並み国債利回りが高くなっています。
スペインに至っては10年債利回りが6~7%と高水準で、日本の0.8%台
とは大きな差が生じています。
お金を貸す人(運用する人)は、何よりも貸した元金が返ってこないことに不安を
感じますので、利率が低くても元金を返してくれる可能性が高い人に貸し出す
傾向が強いと思われます。
上記の例で言いますと、現況においてはスペイン国債よりも日本国債を
選ぶ人が多いでしょう。
しかし、スペイン国債の10年債利回りは、日本国債の10年債利回りの7~8倍も有ります。
正にハイリスク、ハリターンですね。
次は「流通利回り」についてお話します。
山田 崇