不動産に限らず、投資を始めようと様々なサイトや資料を見ると、
ところどころで『レバレッジ効果』という文字をよく見かけることがあるのではないでしょうか。
アパート経営において、この レバレッジ効果 は特有のメリットがあります。
様々な種類がある投資方法の中で、株式や投資信託などにはない強みをもつアパート経営。
今回は、その多彩なメリットを享受できるアパート経営ならではとも言える特徴の一つをご紹介。
レバレッジ効果とは?
レバレッジ(leverage)とは、「自分の力(小さな投資)で重たいもの(投資効果)を動かす」
てこの原理になぞらえて投資の世界で度々登場します。
経済活動におけるレバレッジ効果も「小さな力(資本)で大きな効果(利益)を獲得する」ことを指し、
アパート経営においてのレバレッジ効果を具体的に説明すると
「アパートローン(他人資本)を活用してよりグレードの高い不動産を購入し
収益性を向上させ、自己資本に対する利益率を高める」ことがレバレッジ効果であると言えます。
アパート経営におけるレバレッジは、中長期的に所有し、
そこから得られる資産をローンという他人資本を組み入れながら運用し、利益を積み上げていくものです。
株式投資やFX、先物取引などでもレバレッジの概念は存在していますが
「手持ち資金よりも大きな規模の投資をして大きな利益を狙う」ものであり
ハイリスク・ハイリターンの投資のため、失敗した時の損失が大きく
相応の時間と手間をかけ、徹底的なリスク管理が必要とされる上級者向けの投資方法として
アパート経営とは大きく意味合いが異なることがわかります。
メリット1 他人資本の活用
アパート経営(不動産投資)は、金融機関から融資を受けられる 唯一の投資方法 です。
株式投資では銀行からの借り入れはできないため、金融機関からの融資という「他人資本」を活用し、
レバレッジによる効果的な投資を行うことができるのはアパート経営ならではと言えます。
必要な自己資金の目安である 物件価格の1~3割 という一部を自己資金として用意し、
大半は金融機関からの借り入れで調達することで、自己資金だけでは手に届かない物件が購入でき
自己資金の何倍もの大きな投資ができるのは、アパート経営の最大のメリットです。
そして大部分を他人資本で調達しながら、満額の家賃収入が得られることから投資効率も高くなります。
もちろん借入の返済の必要はありますが、家賃収入をローン返済に充当し、完済することができれば
実質的に自己資金だけで自分の財産となって不動産を手に入れられるのは大きな魅力です。
メリット2 自己資金の温存
他人資本の活用は投資効率が上がるだけでなく、「自己資金の温存」という意味でも効果を発揮します。
金融機関からの融資を受けることで、物件購入にかかる自己資金が少なくて済むので、
より多くの資金を手元に残したうえで、アパート経営を始めることができるようになります。
自己資金を多く投入すれば、1ヶ月あたりのローン返済額は少なくなりますが、
全く自己資金がない状態では、突発的な修繕費用の発生リスクなど不測の事態に対応できなくなってしまうため
ある程度の自己資金(現金)を手元に残しておくことは大切です。
まとまった自己資金を手元に置いておけば、ライフイベントに備えることもでき、
怪我や病気、天災などで突発的な支出があっても柔軟に対応することができます。
加えて、他の資産運用に回すことで、新たなビジネスチャンスにもつなげられるでしょう。
限りある自己資金を有効活用することで、
より効率性の高い運用を実現できるのもアパート経営の魅力と言えますね。