元利均等返済とは、借り入れしたローン返済額が常に一定で、
各回の返済額は、前回返済時点の借入金残高に対する、前回返済時点
から今回返済時点までの利息に元本返済分を加えたものになります。
(例)
・借入額 100万円
・返済方法 元利均等返済(1年毎返済の10回払い)
・期間 10年
・金利 3%
100万円を金利3%で借りていますから、1年後には
3万円の利息がついて103万円になります。
第1回目の返済が行われると、返済後の借入残高は、元金100万円に
3万円の利息が付いた103万円から返済額(117,231円)を引いた金額になります。
100万円×1.03-返済額117,231円=912,769円
第2回目の返済では、次のようになります。
(100万円×1.03-返済額117,231円)×1.03
(100万円×1.03-返済額117,231円)×1.03-返済額117,231円
返済額117,231円の内、利息部分は3万円で残りの87,231円が
元金部分になります。
次回の返済は、返済後の残高である912,769円に対する利息27,383円
が付与されますので、元金部分は89,848円となります。
元利均等返済は、返済額は一定ですが、元金と利息部分の内訳が変動します。
その利息部分は、前回返済後の借入金残高に対する利息なので、
均等返済額が一定な分、借入金残高の減少スピードは元金均等返済
に比べて遅くなります。
借入金残高の減少が遅れれば、おのずと支払う利息は増えることになります。
元利均等返済は、利息負担が増えますが、返済額が一定なので、
返済計画が立て易いことが利点として挙げられます。
山田 崇