「アパート経営(不動産投資)が人気の理由」のひとつ、
第4弾「相続税軽減効果」になる点です。
1億円の資産を現金や証券などで持っている人が亡くなった時、
相続税評価額は1億円ですが、この人が5000万円のアパートを
全額現金で買うと、評価額は7,100万円にダウンします。
5,000万円出して、5,000万円のアパートを買うのですから、
この人の相続税評価額は1億円で変わらないような気がします。
それがなぜ7,100万円に下がるのでしょうか?
それには幾つかの理由があります。
一つには、不動産の相続税評価額は時価では無く、
土地は路線価、建物は固定資産税評価額で評価される点にあります。
都市部、郊外部の地域差や建物の構造などにも因りますが、
これによって評価額が時価の6割程度に下がります。
次いで、賃貸アパートの場合には、借家権割合を30%差し引くことが
出来ます。
5,000万円のアパートは60%×70%で2,100万円になりますので、
時価5,000万円の物件が、相続税評価上は2,100万円に下がります。
1億円の資産のある人が5,000万円出してアパートを買うと、
残りの財産は5,000万円に減少します。
新たに購入したアパートの相続税評価額は2,100万円ですから、
残りの5,000万円が現金や証券であるとしたら、相続税評価上の
財産は5,000万円+2,100万円で、7,100万円に減ることになります。
このように投資アパートの購入は、相続税対策にとても有効です。
相続税には基礎控除がありますから、現金をアパート(不動産)に
代えることによって、相続税評価額を基礎控除の範囲内に抑える
ことも可能になります。
次回は、5.資産価値形成です。
山田 崇