割引債と割引国債は、一文字違いの全く別の金融商品です。
割引国債は利息の支払い分を、額面からあらかじめ割り引いて
あるもので、利払いの方法が割引されている商品です。
割引債は割り引かれているものが税金で、利子へ掛かる
税金が安くなっているという商品です。
例として、通常金融商品の利息に対して掛かる税金は20%で、
100万円を年利0.1%の預金に1年預けると、1年後に貰える利子は
1,000円です。ここからさらに税金20%が引かれると手元に
戻ってくるお金は800円です。
ところが割引債は、利子への税率が18%で、利子が同じ1,000円
なら税金は180円となり、手元に戻ってくるお金は820円となり、
税金が2%分節税になる商品と言えます。
農林中央金庫、商工組合中央金庫、新生銀行、みずほ銀行などで
発行されており、毎月2回売り出される1年満期の確定利回りです。
額面1万円から購入出来、最初に1年分の税金18%を差し引いた
金額を払込むことになるので、利息先取り方式の1年貯蓄となり、
1年後の満期日に1万円が戻ってくる仕組みになっています。
山田 崇
毎月2回売り出され