債券とは、国や企業が資金を調達するために発行する
借用書で、様々な種類のものがあります。
国債に、企業が発行する社債、ワリコー・リッキーなどに
代表される金融債、ユーロ債などの外債等、債券には沢山
の種類があります。
大きく分けると、公共機関が発行する“公共債”、民間企業
が発行する“民間債”、そして外国政府や外国企業が発行する
“外債”の3つの種類になります。
3種類から各種の債券が発行され、それらの利回りとリスク
度は商品ごとに異なります。
リスクの少ない商品は、国債や金融債などで、利回りも
抑え目になります。
安全性の高い国債は、預金金利よりどれくらい高いかが
ポイントです。
社債の中で、「CB」と呼ばれる転換社債・新株予約権付社債
という企業が発行するものがあり、これらは株式と債券の2つ
の性格を併せ持ちます。
発行時に定められた条件で、株式に変える(転換)ことも
出来ますし、社債のまま持ち続けることも出来ます。
半年か1年ごとにクーポン(利率)を受け取ることが出来、
償還日まで持ち続ければ、額面価格で償還(買戻し)されます。
他に「ワラント債」と呼ばれる新株引受権付社債があり、
一定の値段で新株を買うことが出来る権利付きの社債です。
社債発行時に新株を買える値段(行使価格)が決められており、
行使価格より株価が上がれば儲けが出ます。
しかし、権利行使期間を過ぎてしまいますと、無価値に
なるリスクもあります。
この商品は、ハイリスクハイリターンになるため、
社債を発行する企業の信用度をしっかり見極める
必要があります。
債券は、国や企業の借金になりますので、
利回りの高さだけではなく、返済の能力性が
重要ポイントになります。
山田 崇