元金均等返済とは、借り入れしたローン返済額の元金部分の
返済額が常に一定で、元金を返済回数で割った数字が、
毎回の元金部分の返済額となります。
100万円借りて、10回で返すなら10万円ずつ返して行く
イメージです。
この10万円の元金部分の返済に利息部分の返済が加わります。
(例)
・借入額 100万円
・返済方法 元利均等返済(1年毎返済の10回払い)
・期間 10年
・金利 3%
借入額100万円、返済回数10回で各回元金返済分は10万円です。
次に利息分ですが、100万円×金利3%ですので、利息3万円となり、
元金部分10万円と合わせて返済します。
初回の返済額は13万円となりますが、5回返済が終わり、6回目の
返済額はどうなるのか?
元金返済部分は10万円で変わりませんが、利息部分が変わります。
5回返済が終わってますので、50万円の元金返済が終了しています。
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元金残高は、
100万円-10万円×(6-1)=50万円
となります。
この時点での利息分は、元金50万円×金利3%ですので、
1万5千円です。
初回返済額は13万円でしたが、当段階では返済額11万5千円になります。
このことから、元金部分の返済額は一定ですが、利息部分が変動して
いることが分かります。
利息部分は、前回返済額の借入金残高に対する利息ですので、
返済が進んで借入金残高が減少すれば利息返済部分も減少していきます。
元金均等返済は、元金の返済が早く進むため、最終的に支払う利息の
総額が少なくて済むという特徴があります。
但し、元金均等返済は、毎回の支払い額が一定ではなく、
当初の返済額が大きくなるため、無理な返済計画には
注意が必要です。
山田 崇